カメラアクセサリーの3Dプリント:注意点

最近,3Dプリント関連記事のアクセスが増えているので,実際に作製する上での注意点をまとめておきます.

手持ち撮影用パームレスト

3Dプリントで作ったパームレスト:手前右の二つは応用が広いタイプ,他はMF撮影用ちょっと間が空きましたが,また3Dプリントネタです.今回は手持ち撮影の時にあると快適なパームレストです.グリップと言った方が通りがいいかもしれませんが,必ずしも握るわけではなく,手のひらに載せて支える台という意味でこのように呼ばれています(“rest”=「台,支え」).ゴーヨン(IS I型)で手持ち撮影を始めた頃(10年前)にこんなのがあったらさぞ快適だったろうなぁというものが3Dプリントで作れましたので紹介します.

3Dプリント出品のお知らせ

3Dプリントで作っているカメラアクセサリーの出品を始めましたのでお知らせします.もちろん,出品内容は自分で使ってみて使いものになると判断した物がベースで,それに少しバリエーションをつけて品数を増やす方針です.使用素材は,実用性とコストからほとんどナイロン(ポリアミド)だけになると思います.利用する出力サービスは,国内のDMM.makeとオランダのShapewaysですが,同じ素材でも価格設定や出力可能な造形物が違っているので,両方覗いてどちらが良いか判断して頂いたら良いと思います.なお,DMM.makeでは販売する物しか公開出来ませんが,Shapewaysでは公開だけすることも出来るので,販売前でも特に隠す理由がない物は皆公開するつもりです.取りあえず,DMM.makeから出品開始しました.

カメラアクセサリーの3Dプリント:その4

球面軸受型ライフルスコープマウントShapewaysに注文していた球面軸受型ライフルスコープマウントの3Dプリント出力が届きました.予想以上にいい感じです.最初,外側と内側のリングの接触面の摩擦で動きが少しぎこちありませんでしたが,すり合わせて馴染ませるととても滑らかに動くようになりました.右の画像でも内側リングの表面が少しすり減っているのが分かると思います.内側のリングは,使用しているライフルスコープのチューブ径にあわせて30mm用と1インチ用をつくりました.右の画像はチューブ径30mmです.

カメラアクセサリーの3Dプリント:その3

球面軸受型のライフルスコープマウントライフルスコープをカメラレンズに取り付けるためのマウントも3Dプリントでしっかり作ることにしました.両眼視撮影の際,左右の目で見える像の位置を一致させることが出来るのがライフルスコープの大きなメリットのひとつですが,その調整にはライフルスコープについているレティクル調整機能を使います.そのため,照準合わせはスコープ自体の向きを合わせることで調整することになり,マウントにその調整機能を持たせることが不可欠になります.今まではパン方向とチルト方向を独立に調整出来るジンバル型のマウントを作っていましたが,3Dプリントなら形がもっと複雑でもコンパクトで機能的なものが簡単に作れそうです.右のGIFアニメはマウントを球面軸受(スフェリカル・ベアリング)型にすることで,パン・チルト・ロール(水平出し)の3つの調整を一度に出来るようにしたものです.このタイプではパンとチルトの回転角があまり大きく取れませんが,照準器の調整には十分過ぎるぐらいです.

カメラアクセサリーの3Dプリント:その2

レンズアンクル:キヤノン製超望遠レンズ向けに作った三脚座の足首部分.プレートを付けて使用します.Shapewaysに注文していた3Dプリント出力が,発注から2週間足らずで届きました.素材は”Strong & Flexible Plastic”と呼ばれているナイロン(ポリアミドPA2200)ですが,質感が想像以上に良く,表面はさらさらした感じです.3Dプリントにありがちな積層跡のようなものは見当たらず,表面の仕上げ作業等が不要です.造形の精度も十分高く,外形の寸法の誤差は0.15〜0.2mmぐらい.どの部分を測ってもこれぐらい小さくなっていますから,予めその程度大きめに注文するといいのかもしれませんね.

カメラアクセサリーの3Dプリント

進化し続けている3Dプリンター,個人向けの製品だと樹脂(ABS, PLA)でそこそこのものが作れて,価格も段々手頃になってきているようです.カメラアクセサリーが3Dプリンターでホイホイ作れると楽ちんでしょうね.進化が速い製品は購入するタイミングが難しいですから,3Dプリントの出力サービスを利用するのもいいかもしれません.作例をいろいろ調べてみると,カメラアクセサリー関連も結構あるようですから心強いですね.3Dプリントの出力サービスは,国内ではDMM.makeが便利そうですが価格がまだちょっと高めな印象で,海外だとShapewaysでしょうか.出力サービスなら樹脂の他,金属(チタンやスチール)で3Dプリントすることも可能で,剛性が必要なものも対応出来そうです.ただ,金属だと価格が高いことと出力精度にまだ不安がありそうです.とりあえずお試しということで,Shapewaysに注文してみました.[CADデータの読み込みが少し重いです.iOS(8~)でもCAD画像が表示出来るようになりました.]