快適な両眼視撮影のための照準器の調整手順

最近,両眼視撮影やライフルスコープ関連で検索して当サイトを訪問して下さる方が非常に多いので,快適な両眼視撮影のための照準器の調整手順について簡単にまとめておきます.ただし,よく普及している手軽なドットサイトを通常のカメラファインダーに並列して使用している場合は,この方法は使えませんので悪しからず(追記その2参照).しかし,ドットサイト使用でも,上下左右に自由に向きを変えられる外付けEVFをファインダーにして撮影している場合(動画撮影やミラーレス機)は,同じ方法で調整出来ます.

カメラアクセサリーの3Dプリント:その4

球面軸受型ライフルスコープマウントShapewaysに注文していた球面軸受型ライフルスコープマウントの3Dプリント出力が届きました.予想以上にいい感じです.最初,外側と内側のリングの接触面の摩擦で動きが少しぎこちありませんでしたが,すり合わせて馴染ませるととても滑らかに動くようになりました.右の画像でも内側リングの表面が少しすり減っているのが分かると思います.内側のリングは,使用しているライフルスコープのチューブ径にあわせて30mm用と1インチ用をつくりました.右の画像はチューブ径30mmです.

カメラアクセサリーの3Dプリント:その3

球面軸受型のライフルスコープマウントライフルスコープをカメラレンズに取り付けるためのマウントも3Dプリントでしっかり作ることにしました.両眼視撮影の際,左右の目で見える像の位置を一致させることが出来るのがライフルスコープの大きなメリットのひとつですが,その調整にはライフルスコープについているレティクル調整機能を使います.そのため,照準合わせはスコープ自体の向きを合わせることで調整することになり,マウントにその調整機能を持たせることが不可欠になります.今まではパン方向とチルト方向を独立に調整出来るジンバル型のマウントを作っていましたが,3Dプリントなら形がもっと複雑でもコンパクトで機能的なものが簡単に作れそうです.右のGIFアニメはマウントを球面軸受(スフェリカル・ベアリング)型にすることで,パン・チルト・ロール(水平出し)の3つの調整を一度に出来るようにしたものです.このタイプではパンとチルトの回転角があまり大きく取れませんが,照準器の調整には十分過ぎるぐらいです.

両眼視撮影のためのライフルスコープ取り付け:その3 手持ち撮影用

ライフルスコープマウント v3 (横位置撮影時) 超望遠撮影用の照準器としてライフルスコープは非常に快適なので,手持ち撮影用のマウントも作ってみました.これまでと同様,ライフルコープの3次元的な平行移動と回転の調整が簡単に出来るようになっています.

(追記:ここで紹介するマウントは金属を多用した重いタイプです.軽量タイプについては3Dプリント版を参考にして下さい)

ドットサイト内蔵デジカメ

Olympus SP-100 まさかこんな製品をカメラメーカーが作るとは想像もしませんでした.初めて超望遠撮影をされる方には便利かもしれませんね.



両眼視撮影のためのライフルスコープ取り付け:その2

ライフルスコープを超望遠レンズに取り付ける方法を改良しました.以前の記事で紹介した取り付け方は,取りあえず色々な調整が簡単に出来て,剛性も十分確保出来ていましたが,すぐ目の前に横たわっている大きなプレートが目の上のたんこぶ状態だったため,ファインダーから目を少し外して待機している時の視界の確保が不十分でした.また,撮影レンズの三脚座を上にして使うため(三脚座を下にしても同じプレート類を使って取り付け自体は出来ますが,フォーカスリングを操作する左手にプレートが干渉してしまう),そのままでは三脚や一脚に載せることも出来ませんでした.この2点を改良した取り付け方を紹介します.今回のものは,より多くの人に参考にして頂けると思います.

照準器用アングルコンバーター Ver.2

照準器用アングルコンバーター Ver.2 アングルコンバーターの使いやすさ向上のためのプチ・バージョンアップです.ペシャンプリズムのどちらの面からでも接続可能にして,接続用の回転・チルト兼用リングのチルト角を固定しました.チルト角は本来プリズムボックスで調整しておくべきものですが,プリズムボックスを作り直すのは大変ですから当分の間は簡単な接続リングで対応します.プリズムの接続面は,単眼鏡などでは大きい面がシュミットプリズム側を向くようになっていて,これは対物レンズと接眼レンズの光軸を一致させるためです.最初のバージョンではそれが逆になっていましたが,これはプリズムの限界近くまで広く実視界を確保したい場合(直接目で覗く場合など)はその方が視界が良好だからです.しかし,今使っているスコープのように実視界が限られる場合はどちらでも見え方は同じですから,使用状況によって使いやすい接続法が選べるようにしました.

照準器用アングルコンバーター

照準器用アングルコンバーター 前記事の追記で書いたように,シュミットプリズムを用いた45度アングル型照準器は単体で使用するだけでなくペシャンプリズムと併用するととても便利になりそうなので,早速作ってみました.照準器の視界を45度偏角するアングルコンバーターです.取り付け部分が自由に回転して固定出来るので,照準器の元の光軸となす角が45度なら上下左右斜め好きな方向に向きを変えられます.プリズムの種類によっては接続部で回転させると見える像まで回転するもの(イメージローテータ)もありますが,ペシャンプリズムの場合は見える像が円に沿ってぐるっと移動するだけで傾いたりはしませんからとても使いやすいです.目玉をぐるっと回した時に見える視界のような感じです.僅かな回転ではほぼ直線的に像が移動するので,両眼視撮影の際に左右の目で見える像の位置合わせにも使えます.

シュミットプリズムで45度アングル型照準器

シュミットプリズム使用の45度アングル型照準器 大きなビデオカメラで飛翔動画撮影する時に使用する傾斜型照準器です.以前紹介した45度偏角プリズム(ペシャンプリズム)越しにドットサイトを覗くタイプの45度アングル型照準器は広い実視界にも関わらず小型軽量でとってもお手軽でしたが,両眼視撮影で使用する照準器はパンフォーカスであることが重要なので,シュミットプリズムを使った低倍率の傾斜型スコープを自作しました.一眼レフカメラ用双眼アングルファインダーの90度アングル型照準器で使用しているレンズ類がそのまま共有できます.

ライフルスコープ用アイカップ

ライフルスコープはアイレリーフが10cmほどあるため,朝夕の斜光時に順光で撮影していると接眼レンズに直射日光が当たって見難くなることがあるので,その対策としてライフルスコープを超望遠撮影用照準器として使用するのに適したアイカップを自作しました.射撃用として販売されているアイカップを試しに買ってみたところ,撮影用としてはとても使い難かったのです.右のGIFアニメはビフォア・アフターです.この画像は後方左上からLEDライトで照らしながら撮影していますが,アイカップがあると遮光効果によって接眼レンズ面でのLEDライトの反射光が無くなるのが分かると思います。アイカップの有無にかかわらず射出瞳を大きく囲むようにして光っているリングは,対物レンズ側からの光が鏡筒内部にある遮光環などの縁で反射しているためのようです.目で実際に覗くとこのリングは見えないので実害はありませんが,こういうのがあると製品としての印象がもひとつになってしまいますね.