Easyrig Mini 入手

4月20日の記事で紹介したEasyrig Mini (Strong)を入手しましたので簡単なインプレ報告です.到着早々にクランプを付け替えて(RRSのB2-40 LRをアイナットでロープに取り付け),部屋でカメラをぶら下げてみただけでのインプレですが,旧モデルのTurtle Xとは比べ物にならないぐらい進歩した快適な使い心地でした.決して安い製品ではありませんが,出来るだけ手持ち撮影の感覚を維持したままゴーヨンやヨンニッパ(IS II型)を自由自在にぶん回して疲れ知らずに長時間飛翔撮影したいと思っている人には強くお勧め出来る補助機材だと思います.もちろん本来の動画撮影用にも.欠点をあげるとすれば,腕や肩の筋肉の衰えが進んでしまうことでしょうかね.(^o^)

入手して分かった改良点についてまとめておきます.

  • まず,サポートバーの高さについて.Turtle Xに対する大きな改良点は,前記事でも書きましたようにサポートバーの高さ調整機能がついたことですが,その調整幅は無難に動かせる範囲で7cm程でした.ちょっと無理をすると9.5cmぐらい動かせますが,そこまで持ち上げるとスプリングの強度を緩めるレバーが樹脂製カバーに干渉するので擦り傷がつきそうな感じです.しかし,7cm持ち上げた状態でも,サポートバー(下面側)の高さは98cm程(Turtle Xは85cm程)あります.実際に装着してカメラをぶら下げても頭上クリアランスがたっぷり確保出来るので,Turtle Xのときのような窮屈な感じは完全に払拭されて快適そのものでした.レンズを真上近く向けるのも全く問題ありません.
  • 次は背中への圧迫感について.本来の用途がビデオカメラ用ですのでカメラは体の正面ではなく右寄りにぶら下げるようになっていますが,そのための構造が改良されたことで背中への圧迫感が改善しました.Turtle Xの場合,サポートバー自体が背負子の中央から右へ6cm程ずらして取り付けられていました.比較的軽いカメラならこれで全く問題ないでしょうが,耐荷重上限の6kg程度の重さのカメラを長時間ぶら下げていると背中への圧迫が右側に偏っていることで不快に感じることがしばしばありました.Miniでは,サポートバー自体は背負子の中央に取り付けてあるため背中への圧迫感が左右均等に広がり自然な装着感になっています.右寄りの構造については,サポートバーの途中接続部分に捻れを付けることで実現しています.サポートバーは頭の真後ろから前方右寄りに向かって伸びて行き,先端部分で真正面から約6cmずれます.
  • 続いてヒップベルトの装着感について.サポートバーの前倒れを抑えるために細い金属製の支柱がヒップベルトの左右に取り付けられていますが,その固定部分が改良されて腰骨への当たりが非常に良くなっています.ヒップベルトの装着感の善し悪しは重いカメラを使うとすぐに気になることで,Turtle Xではこの当たりを和らげるために緩衝材を補強して使っていました.Miniではその必要性もないような快適な感触になっています.
  • おまけ.カメラの重さを支える要であるスプリングバランサーがサポートバーと一緒に簡単に背負子から取り外せるようになりました.そのため,スプリングバランサーの強度に不足を感じた場合でも,スプリングバランサーをより強力なものに交換する改造が簡単に出来そうです.

サポートバーの前後長に関しては,MiniとTurtle Xは同じです.従って,ロクヨン(IS II型)やハチゴロー等,ボディと合わせた重量が耐荷重の範囲であっても重心がゴーヨン等より前方へ大きくずれているレンズについては,使えないことはなくても快適性には問題が残ると思います.というのは,カメラを水平付近ににバランスさせておくには重心付近の真上からロープを下ろさなければなりませんが,サポートバーの前後長が足りなければアイレベルでファインダーを覗く際にそれがかなわなくなり,常にカメラを前方に押し続ける事態になるからです.ボディ側に重りをつけて重心を手前にずらすか,カメラを水平にバランスさせるのを諦めれば前方に押し続ける必要もなくなりますが,総重量が耐荷重を越えてしまったり,見上げる角度で撮影するのがやり難くなります.ただし,アングルファインダーを使ってウエストレベルでカメラを構える場合はアイレベルで構えるときよりずっと手前の位置にぶら下げますから,このような問題は生じないと思います.

追記:本家サイトが更新されて,Easyrig Miniのスペアパーツのページが追加されていました.サポートバーと背負子のスペアはないですが,これを見るとおおよその構造は想像出来るのではないでしょうか.MiniはTurtle Xと比べてメンテナンスがしやすい非常にすっきりした構造になっています.実際に確認したわけではありませんが,背負子から金属パーツをすべて抜き出して洗濯することも十分可能だと思います.

Easyrig Mini 入手” への3件のコメント

  1. 管理人様

    いつもサイト確認させて頂いています。
    僕の撮影対象は戦闘機及び航空機で通常1Dⅹ及び7DマークⅡ+500㎜ F4Ⅰ型で
    撮影しています。
    やはり撮り始めは何とかぶれずに撮影をしていますが、時間が経過しますと
    疲れでカメラを振り回すのが大きな負荷となってきています。
    そこで管理人様のサイトを拝見しeasyrigが戦闘機撮影用に使用できないかと
    思いメールさせて頂きました。
    まず使用するうえでレンズとカメラの吊り下げはどの様に改造して使用しているのでしょうか。
    easyrigそのものでは吊り下げはできませんよね。
    改造方法等あればご教示頂きたく宜しくお願い致します。
    又、真上の写真を撮影する際に問題となるようなことは無いでしょうか。
    色々質問し申し訳ありませんが宜しくお願い致します。

    • HAL-G様

      Easyrigは基本的に業務用ビデオカメラを吊るすものですから,付属するクランプはビデオカメラに付いているハンドル(又は類似の形状のもの)を掴むようになっています.ビデオカメラ用外付けハンドルやKirk製Super Grip Handleを超望遠レンズの三脚座に取り付けることでEasyrigのクランプをそのまま使えるでしょうが,嵩張りますから実用面であまり有利な方法ではないと思います.写真用カメラを吊るすには,やはり,それに適したクイックリリースクランプとプレート(又はプレート付きのレンズフット)を使うと便利です.もちろん,レンズの三脚座は上に来るように回転させて使います.レンズフットを使う場合は,出来るだけ高さが低いものを選ぶと無駄がなく有利です.

      私の場合は,クイックリリースクランプとしてRRSのB2-40 LRを使用し,アイナットを六角穴付き皿ボルトで固定してロープに繋いでいます.また,アイナットにロープを結んだところに適当な大きさのゴム足(ネジ穴付きのタイプ)を付けて,アイナットがEasyrigのサポートバーに衝突しても傷つかないようにしています.下の画像を参考にしてみて下さい.

      EasyrigMiniに取り付けたクランプ

      レンズフットについては,以前使っていたゴーヨン(IS I型)には4th Generation DesignsのCP-51を付けてEasyrigで使っていました.この製品は既に型落ちのようでメーカー直販サイトにはもうありませんが,別のショップにはまだ残っています.まだ持っていたら差し上げたいところでしたが,ゴーヨンを売却した時にオマケであげてしまいました.
      クイックリリースクランプやレンズフット類は後発メーカー製も色々ありますからご自分で探してみて下さい.なお,ゴーヨンの三脚座の取り付け(ネジ)はIS I型とII型で異なりますからご注意下さい.

      真上方向の撮影については,身長にもよるかもしれませんが,サポートバーを一番高くすると窮屈さはあまり感じません.真上方向は長いレンズがサポートバーに干渉しやすいので取り扱いに慣れる必要がありますが,完全に真上(仰角90度)に向けることも可能です.

      ちなみに,私は飛翔撮影向きのアングルファインダーを自作して使用していますが,このアングルファインダーを使えば自分の真上を通過して行く鳥を楽な姿勢のままで全く支障なく追いかけて撮影出来ています.真上に来た時に体の向きを変えれば,そのまま後ろ姿を捉えることも可能ですから,斜め上空方向を飛ぶ時に追いかけるのと大差ありません.

      記事には書きませんでしたが,Easyrig Miniは昨年アップデートされてEasyrig Minimaxになりました.耐荷重が増えて2〜7kgのカメラに対応した他,サポートバーの向きが正面固定から左右方向に回転出来るようになり,飛翔撮影用に更に使い易くなった模様です.

      • 管理人様

        色々詳しく教えて頂き感謝しています。
        500㎜に装着するプレートはこれから探してみます。
        撮影被写体の戦闘機も管理人様が撮影致します鳥類も
        3次元的な動きをしますので長時間の撮影では本当に
        楽になる気がします。
        これから本体を購入し秋の撮影シーズンにはぜひ
        使ってみたいと思います。
        友人も同様な事で悩んでいますので
        管理人様の使用方法等を教えさせて頂きます。
        本当にありがとうございました。

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