カメラアクセサリーの3Dプリント:注意点

最近,3Dプリント関連記事のアクセスが増えているので,実際に作製する上での注意点をまとめておきます.

  • 初めて3Dプリントする場合は,CADの練習も兼ねて簡単なもの(寸法的に失敗し難いもの)から作るといいでしょう.
  • 一般に市販されている色々な製品(プレート類,クランプ類,ネジ類など)との互換性を満足出来るレベルで達成するのは簡単ではありません.一般製品の規格通りにCADデータを作っても3Dプリントでは必ず製造誤差が発生しますから,試行錯誤しながらの試作が不可欠です.
  • 寸法合わせのために試作を繰り返すというような無駄を省くには,市販品との互換性を一切無視出来るように,自己完結型のものを作ると楽でしょう.
  • カメラアクセサリー用の素材としては,現時点では,ナイロン(ポリアミドPA2200)がコスト面と強度面で使い易いです.しかし,3Dプリント出力サービスを利用する場合は表面仕上げが必ずしも十分ではありませんから,追加工等が必要かもしれません.特に表面の滑らかさを必要とする用途ではこの作業が不可欠です.ただし,平らな接触面であれば,一方の面にフッ素樹脂テープを貼るだけでも使用感が劇的に改善します.
  • 3Dプリント出力サービスを利用する場合,ショップによって製造精度が結構違います.特に,ネジ山のような細かい部分で差が非常に大きいです.あるショップでは精度が出鱈目だったものが,別のショップでは問題なく作れることもありますから,ショップ選びにはご注意下さい.
  • ショップによっては,CADデータの初期チェックが自動化されておらず,人がひとつひとつチェックしているところがあり,担当者ごとに合格ラインが異なるという事例も発生します.初期段階で一度ダメ出しされても,別の曜日に全く同じデータで出力まで漕ぎ着けることもありました.3Dプリント出力サービスはまだ未成熟であることが良く分かりますね.

個人的には,キヤノンの大口径超望遠レンズ(現行型)に搭載するライフルスコープ用マウントなど,当面必要なものはすべて作ってしまいました(記事なし).Shapewaysで公開しているものがそれですが,追加工前提のところがあって,ほとんどのものは販売していません.もし,追加工前程でも試しに出力してみたいというご希望があれば,Aboutのページからメールでお知らせ下さい.連絡して頂ければ,その都度,短期的な販売をします.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*


*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.